| 反応染料の中の鮮明なターキスブルー染料はいずれも色素母体に銅(稀にニッケル)フタロシアニンを用いていますが、フタロシアニン色素を用いた反応染料は、
| @ |
分子量が反応染料の中では大きい部類に属する、 |
| A |
会合し易い性質を有し水溶性染料ではあるが染浴中では完全な水溶液では無くコロイド状で存在することが多い |
| B |
化学造面から数多くの異性体が存在し、同じカラーインデックス名の染料でもメーカーや製造ロットによって厳密に言えば構造や組成が異なるケースが多い(最近、安価な染料も紹介されていますが品質のしっかりした染料の使用が薦められます) |
などの特質を有するため特に染め難い染料の一つと考えられています。
例えば、有名なC.I.Reactive Blue 21は鮮明なTurq.Blue色やGreen色を得るために広く使用されている有用な染料です。この染料は色素母体に銅フタロシアニンを用いたビニルスルフォン系染料ですが、直接染料であるC.I.Direct
Blue 86に近似した化学構造となっている関係上、親和力が高く、高い一次吸尽率を示します。また銅フタロシアニン型の染料に共通した特性として会合を生じ易い性質があり、溶解安定性が低い点も均染に影響します。
染料の溶解安定性を向上させる目的では先アルカリ法が有効であり、C.I.Reactive Blue 21については染色温度をビニルスルフォン系の標準的な温度(50℃)では無く70℃程度と高い目に設定します。吸尽速度を調整は芒硝の分割添加法により行います。アルカリの分割添加は一次吸尽過程での吸尽が大きく二時吸尽の寄与が小さいため余り効果的ではありません。
次に先アルカリ法の染色プログラムの例を示します。
|