| 工場での染色に当たっては同じ染色装置で繰り返して染色する場合と、別の同じタイプの機械を用いて染色する場合があります。同じ機械を使用する場合には機械的な条件はほぼ再現できていると考えられますが、別の機械を使用する場合には機械の設置場所などの環境条件の差により染色浴の温度が微妙に異なり色違いを生じる原因になることもあります。
機械的な条件は同じにしたとの前提で現場バッチ間の再現性が問題となる原因は、生地重量の差異(生地の実際の重量を確認していないケースが多い)およびこれに伴う浴比の変動、精練など前処理の程度の誤差、染色用水の水質の振れ、使用染料選択の不適性(相容性の悪い3原色を使用など)、染浴中での染料の分解の可能性(水質などにも影響されます)、染料の秤量誤差、などが考えられます。
また加工数量が染色機の能力と合致していない場合にはどうしても浴比の異なる条件下で染色する必要がありこの場合には特に色相の再現に留意する必要があります。
染色の再現性が悪い場合には、測色(CCMなど)によって振れている色の傾向やどの染料の染色が振れているのか、と言った点を確認すれば、振れの大きい染料が明確になり、その染料の染色特性を解析すれば振れの原因が推測出来るケースが多くあります。実際には振れの大きい染料を他の染料に変更する事が早い解決法になります。 |