大和化学工業株式会社
リン脂質含有ポリマー主成分のSR・保湿剤
「スキンソフト415NEW」
人工血管に使用のポリマーで
保湿効果とSR効果を向上大和化学工業(株)はリン脂質含有水溶性ポリマーを主成分とする繊維加工剤「スキンソフト415NEW」を開発、上市した。「スキンソフト415NEW」は肌と同じ構成単位のリン脂質含有ポリマーを主成分としていることで、保湿効果に優れると共に、水溶性ポリマーなので、SR効果に優れる。又、大和化学工業(株)は「スキンソフト415NEW」用の柔軟剤「スウィートソフナーAN」も用意している。
「スキンソフト415NEW」の開発にあたった
大和化学工業(株)研究開発統括部長中村晨一氏、同部担当部長代理大槻徹氏、研究員の西岡久仁子氏は、同品の特長について、次のように語る。
(聞き手=textileinfo編集部)
| 中村= |
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研究開発統括部長
中村晨一氏 |
「スキンソフト415NEW」は肌と同じ構成単位のリン脂質含有ポリマーを主成分としています。このポリマーは人工血管にも使われています。そのため「スキンソフト415NEW」は人体にとって安全な繊維加工剤です。「スキンソフト415NEW」を衣料に加工することで、保湿効果・肌荒れ抑制防止効果が期待できます。また、水溶性ポリマーとなっていますので、優れたSR(Soil release、防汚)効果、黒ずみ防止効果、帯電防止効果も発揮します。また専用柔軟剤「スウィートソフナーAN」を併用していただくことでSR効果が向上し、心地よい風合いが付与されます。 |
| 問= |
「スキンソフト415NEW」の主成分ポリマーが人工血管に使われているポリマー成分と同じ構造ということですが、もう少し具体的に説明してください。 |
| 西岡= |
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研究開発統括部
西岡久仁子氏 |
「スキンソフト415NEW」の主成分は、人工の細胞膜を作れる素材です。細胞を構成する細胞膜のホスファチジルコリンの極性基をもつ、2-メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン(MPC)を構成単位とする水溶性ポリマーがスキンソフトです。肌と同じ構成単位となっています。図-1にその構造を示します。 |
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図-1 「スキンソフト」の構造図

(クリックすると拡大表示します) |
| 問= |
なるほど、それでは人体に安全ですね。衣料用に加工してもアレルギーを起こす可能性が低いですね。 |
| 大槻= |
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研究開発統括部
担当部長代理
大槻 徹氏 |
その通りです。「スキンソフト」は天然原料と違い、未知の物質を含みません。そのため、未知物質などによるアレルギー反応を起こす可能性が低い原料です。
また化学的に不活性ですので、他の原料と化学反応を起こすことがなく、長期保存しても変色、変質の心配がありません。肌と同じ構成単位のリン脂質含有ポリマーを主成分としていますので、優れた保湿効果があります。また水和した被膜を形成することにより皮膚を保護します。 |
| 西岡= |
日本化学繊維協会の規格で保湿性能試験を行いました。未加工綿ニットと、「スキンソフト415NEW」+専用柔軟剤「スウィートソフナーAN」を使って加工した綿ニットの、未洗濯時と洗濯10回後の保湿性能を比較したものを図-2に示します。 |
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図-2 保湿性能試験
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図-2からわかるように、「スキンソフト415NEW」+専用柔軟剤「スウィートソフナーAN」で加工した綿ニットは、洗濯10回後でも、殆ど保湿性能に変わりがありません。 |
| 問= |
「スキンソフト415NEW」の加工対象繊維を教えてください。 |
| 問= |
SR性能が優れているとのことですが、その性能データはありますか。 |
| 西岡= |
日本化学繊維協会の規格でSR性能を評価しました。その結果を図-3に示します。 |
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図-3 SR性能評価結果
(クリックすると拡大表示します) |
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図-3で示すように、元布(綿ニット)と「スキンソフト415NEW」+専用柔軟剤「スウィートソフナーAN」で加工した綿ニットでは、洗濯0回時、洗濯3回時ともに、SR性が1級以上違います。
種々のSR剤が上市されていますが、元布と比べ、SR性が1級以上違うという数値はなかなか出てきません。大和化学工業は、それで自信を持って、「スキンソフト415NEW」+専用柔軟剤「スウィートソフナーAN」を上市したわけです。 |
| 問= |
「スキンソフト415NEW」だけで加工したものと、専用柔軟剤「スウィートソフナーAN」を併用したものとを比較すると、専用柔軟剤「スウィートソフナーAN」を併用したものの方がSR性能が良いですね。 |
| 大槻= |
「スウィートソフナーAN」を「スキンソフト415NEW」と併用していただくことで、心地よい風合いが付与できると共に、SR効果を、より向上させることができます。以下に「スキンソフト415NEW」の内容をご説明します。 |
「スキンソフト415NEW」の内容「スキンソフト415NEW」は、主成分がリン脂質含有水溶性ポリマーであることを特徴とする、全く新しいタイプの繊維加工剤である。
「スキンソフト415NEW」の主成分であるリン脂質は、肌と同じ構成単位からなっている。従って、「スキンソフト415NEW」を衣料に加工することで、保湿効果・肌荒れ抑制防止効果が期待できる。また水溶性ポリマーであるので、優れたSR(Soil release、防汚)効果、黒ずみ防止効果、帯電防止効果も発揮する。
また専用柔軟剤「スウィートソフナーAN」を併用することでSR効果が向上し、心地よい風合いが付与される。
▼性状
| 外観: |
微黄色液体 |
| 主成分: |
リン脂質含有水溶性ポリマー、架橋剤 |
| イオン性: |
アニオン/両性 |
| pH: |
弱酸性 |
| 溶解性: |
任意の水に易溶 |
▼加工対象繊維綿、T/C
▼使用方法
- 使用量:3〜7%soln.
- 処理方法:パディング法
(使用例)
被染布(綿ニット)
「スキンソフト415NEW」 5%soln.
「スウィートスフナーAN」 1.5%soln.
絞り(80%〜)→乾燥→キュアー(150〜160℃)×2〜3分)
▼注意事項
- 予め各種堅牢度確認試験、予備試験を必ず行い薬剤加工適正を確認の上使用すること。
- 直射日光の当らない冷暗所に保管すること。
- 使用する柔軟剤によってSR効果に悪影響を及ぼす場合がある。予備試験を必ず行い薬剤加工適正を確認の上、使用すること。
▼荷姿・入り目 17kg 石油缶 |