大和化学工業株式会社


ホーム
繊維用薬剤
大和化学工業(株)TOP
 
ニュース
  防蚊加工剤
快適衣料加工剤
快適温度維持剤
吸水性帯電防止剤
抗菌防臭加工剤
制菌加工剤
防黴加工剤
消臭加工剤
防虫加工剤
特殊機能難燃剤
お問い合わせ

テキスタイルインフォ内を検索

大和化学工業株式会社
耐久型吸水性帯電防止剤「エレクノンQF」


洗濯30回以上で帯電防止、吸水性保つ

大和化学工業(株)が開発・上市した耐久型吸水性帯電防止加工剤「エレクノンQF」(「エレクノンQF-10A」と「エレクノンQF-5B」の2剤併用型)は、カチオン系ポリマーとアニオン系ポリマーの組合せにより、従来の樹脂加工効果と比べ格段に高い洗濯耐久性と吸水性を有する。

以下は、耐久型吸水性帯電防止加工剤「エレクノンQF」が、これまでの帯電防止加工剤と何が違うか、又、どういう意図で開発したのか、その経緯について、同社 研究開発統括部長中村晨一氏と同部部長代理山縣民次氏にインタビューした内容である。

(聞き手=textileinfo編集部)

「エレクノンQF」による帯電防止加工と
従来の樹脂による加工とは3つの違いがある

問= 「エレクノンQF」による耐電防止加工は、従来の樹脂による加工と比べ、どういう点が違いますか。

中村=
研究開発統括部長
中村晨一氏
「エレクノンQF」には3つの大きな特長があります。

@洗濯耐久性のアップ、A本質的に樹脂加工剤ではない、B吸水性がある。これをもう少し具体的に説明すると、「エレクノンQF」は、カチオン系ポリマーとアニオン系ポリマーの両方の組合せで、洗濯耐久性を出すようにしました。

これまでの樹脂による帯電防止加工は、洗濯30回後には落ちてしまっているのが実情でした。

それに対して、「エレクノンQF」は、洗濯30回後でも、帯電防止性、吸水性の両方を維持しています。

問= 何故、樹脂加工は洗濯30回後で、落ちるのですか。

山縣=
研究開発統括部
部長代理
山縣民次氏
吸水性加工を行うには、親水性の化合物を使う必要がありますが、親水性の化合物は水溶性でもあり、水に落ちやすいのです。その欠点を克服するにはどうしたら良いか、従来とは異なった発想に基づいて設計する必要がありました。私たちはエレクノンQFの開発に2年を要しました。

エレクノンQFはエレクノンQF-10AとエレクノンQF-5Bの2剤併用型になっています。

エレクノンQF-10Aがポリカチオン・ポリアニオン、エレクノンQF-5Bはポリアニオン・ノニオンになっています。

つまり、カチオン型の帯電防止剤とアニオン型の帯電防止剤を組み合わせることよって、優れた帯電防止効果を得られるようにし、その効果が繰り返し洗濯に対しても持続性が出るようにしました。

問=

吸水性も良好ということですが。

山縣= エレクノンQFをご使用いただくことで、耐久性のある表面吸水性加工にもなります。洗濯30回後でも、吸水性能は殆ど落ちません。

問= 対象繊維は。

山縣=

ポリエステルに対して最も効果的ですが、合成繊維・天然繊維の各種混紡品にも効果があります。

問= どの用途向けに展開されるのですか。

中村=

私どもでは裏地、ブラウス、作業着などが好適と考えています。

既に日本国内の紡績メーカー、合繊メーカー多数で採用されております。

エレクノンQFは、帯電防止加工剤として、又、表面吸水性加工用として、皆様ののニーズに応えさせていただけると自信を持っています。

問= エレクノンQFの詳細を説明してください。

山縣=

エレクノンQF(エレクノンQF-10A、エレクノンQF-5B)の性状、加工対象、加工方法、性能試験例は以下の通りです。

エレクノンQFの内容

1. 加工剤の性状

エレクノンQF-10A

エレクノンQF-5B

外観

淡黄色粘稠液体

無色透明液体

有効成分

ポリカチオン・ポリアニオン

ポリアニオン

pH

約2.0

約7.0

イオン性

カチオン・アニオン

アニオン・ノニオン

溶解性

水に可溶

水に可溶


2. 加工対象繊維

合成繊維(主にポリエステル)及び合成繊維・天然繊維の混紡品


3. 加工方法

パディング処理が最適である。
キュアは必要であるが、弱めの方が好適。130℃×2分程度で十分である。セットが必要な場合でも160℃×1分以下を推奨する。


4. 処理液濃度

繊維重量に対して、エレクノンQF-10A 6〜4%、エレクノンQF-5BはQF-10Aの50%が好適である。


5. 処理液の調整方法

QF-10Aを多量の水に完全に溶解した後、QF-5Bを添加して良く攪拌する。透明溶液になる。

他の薬剤を添加する場合はQF-10AとQF-5Bの混合溶液調整後に添加するようにすること。


6. 性能試験例

下記にエレクノンQFの摩擦耐電圧測定例と吸水試験例を示す。


摩擦帯電圧測定例
(ロータリースタティックテスター、23℃、RH50%)

  摩擦帯電圧 V
  未加工布 仕上がり 洗濯10回後 洗濯30回後
PETジャージ 3800 10 1200 1500
PETトロピカル 4300 10 1350 1600


吸水試験例(JIS L-1096 A法)

  吸水時間 秒
  未加工布 仕上がり 洗濯10回後 洗濯30回後
PETジャージ >180 1 3 15

加工条件:QF-10A 6%、QF-5B 3%
pick-up 100%、cure 130℃×2分、
洗濯はアルカリ洗剤使用、濯ぎ後、40℃の湯洗2回


7. 注意事項

@ 製造後6ヶ月以内に使用すること。
A 冷暗所で貯蔵すること。
B 若干の黄変がある可能性があるので、注意すること。
C 堅牢度、特に摩擦堅牢度の低下に注意する。
D 併用薬剤、特にイオン性の強い薬剤との併用は、性能への影響を十分確認する。
E マングル等に水不溶成分が付着してガムアップ等の問題を引き起こす可能性があるので適宜洗浄すること。


8. 荷姿

エレクノンQF-10A: 18s缶
エレクノンQF-5B: 17s缶

Copyright (c) 1999-2008, IS Co., Ltd. All Rights Reserved.
No reproduction or republication without written permission.
net@textileinfo.com