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大和化学工業株式会社
防蚊加工剤 「アニンセンCLC−3600」


防蚊加工剤を繊維製品に加工することで
西ナイル熱ウイルスの発病を抑制できる

地球温暖化に伴い、熱帯地域の蚊が上陸する北限が上昇して蚊によるウイルスの感染源が拡大している。特に近年世界各地で多数の発病者が出た西ナイル熱ウイルスが大きな問題となっている。

西ナイル熱ウイルスは世界的に増加中(赤色が患者発生地域、米国国立感染症研究所)。緑色は日本脳炎発生地域

西ナイル熱ウイルスはもともとアフリカの風土病で、1937年にウガンダの西のナイル地方で発病者からウイルスが見つかり、イスラエル、フランス、南アフリカ等で発病し全世界へ広がろうとしている。1999年にニューヨークで流行し、あっという間に全米で四千人を超す発病者が出て240人以上もの死者が出た。

感染ルートはペットとして輸入された野鳥がウイルスを持ち込んだり、感染地域の蚊が航空機や船舶で運ばれた、等の可能性がある。島国の日本でもグローバル化の波で最近、発病者が確認され、厚生労働省は感染予防法の都道府県知事への届け出を義務付けている。

西ナイル熱ウイルスに感染すると2日から2週間の潜伏期間の後、突然39度を越す熱をだす、頭痛、筋肉痛、発疹の症状が出て新型肺炎に似た点もみられる。発病するのは感染者の約20%で感染者の約1%は重症化し脳炎を引き起こし死に至る。

このように西ナイル熱ウイルスは発病すると非常にこわい。

しかし大和化学工業の防蚊加工剤「アニンセンCLC−3600」を繊維製品に加工することで、西ナイル熱ウイルスや、マラリア、日本脳炎など、蚊が媒介する疾病の発病を抑制することができる。

大和化学工業は昭和22年(1947年)に人間の皮膚に直接塗布して蚊の飛来を防ぐ薬剤を医薬部外品「カノック」として発表し、日本で第一号の蚊の忌避剤を市場に紹介した。

これらの経験を踏まえ、繊維に加工ができ、繊維の特徴を損なわず、洗濯耐久性を付与した防蚊加工剤「アニンセンCLC−3600」を数年前に上市し一部のアウトドア繊維製品に加工されている。

「アニンセンCLC−3600」を、西ナイル熱ウイルスや日本脳炎など蚊によるウイルス感染から身を守る繊維製品に加工していただくことで、世の中の役に立てばと考えている。

「アニンセンCLC−3600」で繊維を加工すると
蚊は吸血行動に移る前に処理面を嫌って飛翔する

▽忌避作用のメカニズム

蚊をはじめとする吸血昆虫に対する忌避剤の作用は、虫の嗅覚を刺激して忌避行動を起こさせる作用と、虫の触覚等を刺激して忌避行動を起こさせる作用とに大別できる。

嗅覚を刺激するものは、蒸散忌避と呼ばれ、忌避剤を処理した面に決して触れることなく、虫を寄せ付けない効果をもつ。これは虫が空気中の炭酸ガス濃度の上昇を感知し人体に近づく時、人体から発生する暖かく湿った対流の流れを目安にしているがその時、忌避物質の分子が虫の湿度感覚器の穴をふさいでしまうため、虫は水蒸気を感知する能力を阻害され、人に近づくことが出来なくなる。

触覚を刺激するものは接触忌避とも呼ばれ、忌避剤を処理した面には接触するが、吸血行動に移る前に処理面を嫌って飛翔する。

これは、接触により虫の末梢神経系へ忌避物質が作用し、ノックダウンや致死が生じる前の亜致死薬量において副次的に発現する行動錯乱、阻害の作用が生じるためと考えられる。

大和化学の防蚊加工剤「アニンセンCLC−3600」は接触忌避タイプの作用機構を取り入れた考え方で効果を発揮する。

用途展開としてはアウトドア関係の登山やトレッキングの衣料・テント、フィッシングウエア、寝装のカーテン・タオルケット・パジャマ、ガーデニングの衣料・手袋、農業用作業衣、等で主に屋外を主体にした繊維製品への展開で効果が発揮される。

防蚊加工剤 「アニンセンCLC−3600」
マイクロカプセル化で耐洗濯性が良好

アニンセンCLC−3600は、マイクロカプセル化の実現により、耐洗濯性の必要な繊維用の防蚊加工が可能になった。

アニンセンCLC−3600とファイコートSEの性状は下表の通り。

  アニンセンCLC−3600 ファイコートSE
外観 乳白色液体 乳白色液体
成分 トルアミド系複合化合物 特殊アクリル樹脂
溶解性 水に分散 水に分散
イオン性 アニオン ノニオン
pH 6.2±1.0(原液) 6〜9(原液)

防蚊効果

試料及び試料の作成
  加工剤: アニンセンCLC−3600 7%
ファイコートSE 6%
  ・加工布:綿ブロード (110g/m2
・1dip1nip
・Pick up 80%
・Dry 80℃充乾
・Cure 130℃×2分

防蚊試験方法
 

約30×30×30cmの大きさの蚊飼育ゲージ(25℃±2℃、湿度60〜70%)に蚊を30匹放つ。
試験モニターは腕に筒状にした布を巻き、ゲージ内に2分間放置する。
この2分間に腕に止まった蚊を計測し防蚊効果を測定する。

 
静止率(%)= 静止蚊数 ×100
供試蚊数(30匹)
忌避率(%)= 対照区の蚊数−試験区の蚊数 ×100
対照区の蚊数
  供試虫:ヒトスジシマカ雌成虫(大阪府立公衆衛生研究所より分与されたOT74系、大和化学工業にて累代飼育しているもので、羽化後7日程度で交尾を終えたもの)
  モニタ−名 : A(男性)、B(男性)

結果
 
試   料 モニター 静止数 静止率(%) 忌避率(%)
加工初期 A 1 3.3 94.4
B 1 3.3 93.3
洗濯10回 A 5 16.7 72.2
B 4 13.3 73.3
未加工布 A 18 60.0
B 15 50.0

未加工布:蚊が集り血を吸う 加工布:蚊が寄ってこない
*実際の試験写真(上記結果とは異なる)
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