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3. リダクタント還元洗浄法とハイドロサルファイト還元洗浄法の比較
本資料では、
・染色工場・染色機:10・20・50台
・稼動日数:25日/月、6バッチ/日
・勤務時間:12時間/1人
を対象にリダクタント還元洗浄法の節約可能コストを試算した。
3−1. 染色工程の比較
リダクタント還元洗浄法は、ハイドロ還元洗浄法と比べ冷却−昇温の工程が省略でき、1バッチ約20分の短縮ができる(図−1参照)。
図−1 染色工程の比較

3−2. 染色加工時間の節約
前述のように、リダクタント還元洗浄法は、ハイドロ還元洗浄法に比べ、染色加工時間が約20分短縮できるので、表−1に示すように、労働時間が300時間(1人)/月とすると、3.3人(染色機20台)の人員効果が期待できる。
表−1 染色加工時間の節約

3−3. 熱エネルギーと重油の節約
C重油の価格は、65円/Lとして試算した。
ハイドロ還元洗浄法は、冷却後、再び、約50℃から85℃まで昇温する必要があり、その時の熱エネルギー量を表−2に示した(リダクタント還元洗浄法では、この工程が省略できるので、これに要するエネルギーが節約エネルギーとなる)。
表−2 染色加工時間の節約

この熱エネルギーをC重油代として算出した金額を表−3に示す。
表−3 染色加工時間の節約

3−4. 薬品のコスト比較(表−4)
リダクタント還元洗浄法は、ハイドロ還元洗浄法と比べ約9万円/月のコスト節約ができる。
表−4 染色加工時間の節約

3−5. トータルコストの節約
リダクタント還元洗浄剤を使用すると、C重油は月間123.48万円、又、表−4から還元薬剤コストは月間9万円節約できる。
表−5に染色機台数の違いによる節約金額を示す。
表−5 染色加工時間の節約

3−6. 節約時間を有効利用した場合
2時間で1バッチの染色が可能として試算した。1000時間÷2=500バッチの染色が可能になり、1バッチ500mの加工量として25万mの染色加工が可能。25万m×50円(加工賃)=1250万円/月の利益にもつながる(表−6)。
表−6 染色加工時間の節約

3−7. 還元電位が高く良好
リダクタント還元洗浄法は、ハイドロ還元洗浄法と比べ還元電位が高く良好である。
図−2にリダクタント PETの還元電位、図−3にリダクタント MPの還元電位を示す。
図−2 リダクタント PETの還元電位

図−3 リダクタント MPの還元電位

3−8. 還元洗浄後の堅牢度比較
(1) ポリエステル繊維染色物
表−7で示すようにポリエステル繊維染色物では、リダクタント還元洗浄法とハイドロ還元洗浄法とでは、堅牢度的に差がない。
表−7 ポリエステル繊維染色物の還元洗浄後の堅牢度比較

(2) ポリエステル/ポリウレタン混
帝人ロイカ:ポリエステル/ポリウレタン混(80/20)の染色物では、リダクタント還元洗浄法とハイドロ還元洗浄法で差があり、表−8で示すようにリダクタント還元洗浄法の方が堅牢度的に優れる。
表−8 ポリエステル/ポリウレタン混の還元洗浄後の堅牢度比較

3−9. 堅牢度結果の比較
帝人ロイカ、ポリエステル/ポリウレタン混(80/20)を日本化薬(株)製KP MPL染料シリーズで、10%染色布をリダクタント還元洗浄法(ソーピング剤;カヤソーパー MP (N) 、リダクタント MP 5g/L及び10g/L)と一般還元洗浄法(ハイドロ法)で実施した堅牢度結果の比較を図−4に示す。
図−4 ポリウレタン、帝人ロイカでの堅牢度結果

リダクタント還元洗浄法の堅牢度結果が相当に優れる。
3−10. 極細ポリエステル繊維での堅牢度結果の比較
極細ポリエステル繊維(0.3デニール)を日本化薬(株)製KP MPL染料シリーズで、10%、20%、30%染色布をリダクタント還元洗浄法(ソーピング剤;カヤソーパー MP (N) 、リダクタント MP 10g/L)と一般還元洗浄法(ハイドロ法)で実施した堅牢度結果の比較を図−5に示す。
図−5 極細ポリエステルの堅牢度結果
ハイドロ還元洗浄法

リダクタント MP還元洗浄法

リダクタント還元洗浄法の堅牢度結果が相当に優れる。
図−5にある溶剤ブリード試験は、ヒートセット140℃、1分処理布を濾紙上に置き、パークレンを1滴滴下した場合の染料のブリード量を目視し、グレースケールにて判定した値である。
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