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クリーン技術 第2回
  ドライクリーニングにおける着色物移動
ドライクリーニングでのトラブルのひとつに色斑の発生がある。多くの場合、これは洗浄時の発生ではなく、乾燥時の色素や残存する夾雑物の移動によって起る。

つまり、繊維親和性があまりない着色物が、溶剤の蒸発に従って移動し、溶剤が蒸散してしまうと、その部分に、とり残されてしまうために発生するのである。

タンブル乾燥の場合は、殆ど、問題の発生はないのだが、自然乾燥では、溶剤の蒸発の経路のようなものが形成され、乾き易いところに、溶剤がつぎつぎとやってきて、そこから蒸発して行く。このとき、その着色物を運んでくるために、取り残される着色物は、この部位に累積するのである。

乾燥時の溶剤蒸発のチャネルのようなものを作らないようにすることが、この種のトラブル回避のコツであると考えられる。また、この逆に、乾き難いところへと累積する着色物もあることに注意しなければならない、溶剤を抱き込むような性質のある樹脂成分や夾雑物には、乾き難い部分を、一層乾き難くするような操作は禁物である。ダウンジャケットのドライクリーニングが、春先には多くなる。頭を働かせて、あの縫込み部分に対応しなければなるまい。

(T.T)


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