|
ポリエステル/ポリウレタン混紡品用染料Kayalon Polyester MP、MPL染料シリーズ
ポリエステル/ポリウレタン混紡品は、ストレッチ性が生かされ肌着から外衣まで幅広く使われており、最近では、国内同様に海外でも加工量が増加し、需要が増え続けている。
一方、ポリエステル/ポリウレタン混紡品の染色加工については、色々な問題(染色再現性・染料スペック・堅牢度不良)を抱えており、問題解決に到っていないのが現状である。当社は、それらの問題を解決すべく、染料メーカーとして、新染料(MPL、MPシリーズ)および新染色システム助剤(精練剤、均染剤、汚染防止剤、ソーピング剤、一浴還元洗浄剤)を開発し上市した。
MPL、MP染料シリーズ
MPLシリーズはカヤロンポリエステル染料(略称KP)の追加新製品として堅牢度重視のKPエローMPL、ルビンMPL、ブルーMPLの三原色と再現性重視のレッドMPLを、MPシリーズとしてネイビーブルーMP、ブラックMPの6品目を上市した。
Kayalon Polyester Yellow MPL
Kayalon Polyester Red MPL
Kayalon Polyester Blue MPL
Kayalon Polyester Rubine MPL
Kayalon Polyester Navy Blue MP
Kayalon Polyester Black MP
1.品質特徴
(1)染色工程やソーピング、還元洗浄処理などで分散染料のポリウレタン汚染を小さくしていても、ヒートセット処理時の染料のブリードが大きく、ポリウレタンを汚染したのでは、それらの処理も効果が半減することになるが、MPL、MP染料シリーズは、ヒートセット後の溶剤(パークレン)ブリード、撥水加工剤による樹脂ブリードなどが、既存の分散染料に比べ極めて優れているので、ヒートセット後の堅牢度が良好である。
(2) MPL染料シリーズは、耐光、昇華、後加工後の堅牢度、染め足、温度依存性、pH依存性、ビルドアップ性などが良好で染色再現性も良好である。
2.染料の溶剤ブリードと堅牢度
表−1に示す。 (クリックすると表が表示されます。)
3.染め足試験
KPエローMPL, レッドMPL、ブルーMPLの組み合わせで染め足(80℃→120℃)が揃えてある。
被染物:ポリエステル/ポリウレタン混(85:15)
4.温度依存性
表−2に示す。 (クリックすると表が表示されます。)
5.pH依存性
表−3に示す。 (クリックすると表が表示されます。)
6.ポリエステル/ポリウレタン混紡品染色のポイント
| ▽ |
「精練剤:Kayascore MP」(カヤスコアー MP)
精練:多量に付いた繊維油剤の除去とその乳化性が良好で、精練剤に含有されるノニオン系活性剤による繊維の脆化と染料の堅牢度低下が無い精練剤を使用する。 |
| ▽ |
「ポリウレタン汚染防止剤:Kayaresister MP」(カヤレジスター MP)
汚染:分散染料のポリウレタンへの汚染を小さくする。 |
| ▽ |
「均染剤:KP Leveller MP」(KP レベラー MP)
均染:使用される染料の分散性を低下させず、均染性が良好である均染剤を使用する。 |
| ▽ |
「ソーピング剤:Kayasoaper MP」(カヤソーパー MP)
洗浄:ポリウレタン汚染染料の洗浄効果が良好で、再付着防止能が良好な洗浄剤を使用する。 |
| ▽ |
「一浴還元洗浄剤:Reductant MP」(リダクタント MP)
還元:還元力保持能がある還元剤を使用する。 |
| ▽ |
「MPL、MP染料シリーズ」
染料:染色再現性が良好で、ヒートセット後の染料ブリードが小さく堅牢度が良好な染料を使用する。 |
7.試験条件
| 被染物: |
ポリエステル/ポリウレタン混(85:15) |
| 精練: |
80℃,30分 浴比 1:20
精練剤 Kayascore MP 3g/L
ソーダ灰 1g/L
→湯洗→水洗 |
| 染色: |
125℃,40分 浴比 1:20 pH4.5
KP MPL染料 X % o.w.f.
KP Leveller MP 0.5g/L
Kayaresister MP 3.0g/L |
| 還元洗浄: |
85℃,15分 浴比 1:20
Kayasoaper MP 3.0g/L
Reductant MP 4.0g/L
(Black:6.0g/L) 80℃投入
(注)ポリウレタンの混率が高い場合、染色濃度が高い場合などは、汚染が充分に除去出来ないことがある。その場合は、還元洗浄を2回実施するか、還元洗浄前にアルカリソーピングを実施すると効果がある。 |
おわりに
記載された技術情報や推奨処方は、当社の最新知識に基づくものですが、限られたラボ試験のデータであり、あらゆる規模、用途、範囲での再現を保証できません。例えば、ポリエステル/ポリウレタン混紡品にも数多くの素材があり、また、染色機によってもソーピング効果などが異なることもあり、すべてのケースについて予備試験を実施して下さい。
|