その心配はありません。糸に光沢を与えるため、上と下のロールの回転数によって、糸に適度な緊張を与え、又、適度な光沢を発揮させることが出来ます。
木綿のセルローズ繊維のシルケット加工と光沢との関係について、J.T.Marshという学者が注目される研究内容を明らかにしています。
シルケット加工による光沢の増大はアルカリによって膨潤したセルロースヘアー(木綿単繊維の意味)が円形に近くなり、これを引っ張り、さらに円に近い形にすると共に、セルロースへアーの表面を平滑にすることによって、光沢が生ずると述べています。
その操作は、かせ糸シルケット加工法の場合、繊維の膨潤をフリーな張力下で充分に行った後、緊張させることは可能です。
しかし、糸のシルケット加工は、布の連続シルケット加工と比べ糸に適度の緊張を与えることは出来ますが、極端な光沢を求めるために木綿の構造に緊張を与え過ぎると、バランスの良い「かせ糸シルケット処理効果」を崩す危険があります。
かせ糸シルケット加工は許される範囲内の無緊張状態でアルカリ処理、水洗を行うことが処理効果全体の良さを守ります。その原則から、一歩でもはみ出してはいけないのです。 |