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人間に対する安全規格
エコテックス・スタンダード100とは何か
エコテックス・スタンダード100新規格
アミン類染料・顔料禁止品を追加
スズ化合物含有限界値も設定

1995年にドイツで規制されたアミン類20種の他に欧州で1品目(CAS No.904−04−0 o−アニシジン)が追加されたということで、染色業界では使用染料、及び顔料品目の点検に入る工場が増えている。それに加えて世界的に影響力を持ち始めたエコテックス国際共同体の規格「エコテックス・スタンダード100」(民間自主規格)の改訂で、トリブチルスズ、ジブチルスズの使用限界値が設定された。


合成皮革加工の一部を
限界値と照合ふえる

エコテックス国際共同体技術委員会は「エコテックス・スタンダード100」(民間自主規格)の改訂で二種類のスズ化合物の限界値を設定したが、これはドイツで有機スズと人体への影響がテレビ等で大きく取り上げられ、その対応を迫る世論が高まったことが動機になっている。

エコテックス国際共同体は、一部既報のように3月に開催の技術委員会(加盟の各国認証機関より選出)でテキスタイル品対象のエコテックス・スタンダード100に新しくテキスタイル品中の二種類のスズ化合物、すなわちトリブチルスズとジブチルスズの含有限界値を設けた(別表「エコテックス・スタンダード100 付則第2 限界値と堅牢度」参照)。

日本の染色工場各社は欧州向け繊維品の加工でトリブチルスズ、及びジブチルスズの含有限界値を超えると、輸出が困難になるとして、各工場で使用中の繊維加工剤等の分析調査に追われ始めた。

エコテックス・スタンダード100は民間のテキスタイル品規格だが、世界17ヶ所にエコテックス認証機関を持ち、その影響力は年々大きくなっている。

日本の合繊メーカー、紡績、大手商社などで、欧州を含む主要輸出地区向け繊維品の加工でエコテックス・スタンダード100の規格を尊重する姿勢が増えていることから、今回のスズ化合物含有限界値の設定に注目する人が多い。

欧州各国政府を動かしアミン類染料、顔料の禁止品目実現させたのも自主規格のエコテックス規格やドイツ・ケルンのトックスプルーフ規格らの働きに負うところが多い。その影響力を知る欧州の繊維業者は増える一方である。

そのような経過を考慮して、日本の大手合繊メーカーは、エコテックス・スタンダード100にトリブチルスズ、ジブチルスズの厳しい含有限界値(テキスタイル品中で)を設けたことを重視、今後、有機スズ全体に波及するのではないかと懸念している。

化学関係各社ではPRTR法に対応するため、染色工場の汚染物質の排出源、または排出され、或いは移動される潜在的に有害な汚染物質の目録、もしくは登録づくりの協力作業(染色工場に対して)に忙殺されたが、今後、スズ化合物の含有に関する加工剤等の調査分析に追われることになろう。

特に合成皮革生産に関係する業者たちは塩ビ加工品の代替えとして合成皮革の需要が増える方向に向かっていることから、関係者の話によると「二液法、又は一液半法による合成皮革の生産で、問題なきように、エコテックス・スタンダード100で指定された二種類のスズ化合物の含有限界値にクリア出来るよう点検を済ましておくための作業が増えるだろう」と語る人が多いが、そのためにはそれ用の加工剤メーカーらは世界各地の合成皮革工場がエコテックス・スタンダード100を尊重すれば、「我が社の製品は問題ありません」と証明する作業を行なう必要がある。

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